11月24日(水)
<総合的な学習の時間>
先日、収穫したハトムギを農協さんに届けて以来、
「ハトムギは、どうやって乾燥するのかな?」
「どうやって、ハトムギ茶になるのかな?」
と疑問に思っていた子供たち。
今日の校外学習は、ハトムギの乾燥・焙煎工場の見学です。
氷見市加納にある「JAあぐり ひみ」にやってきました。

早速、JAの川田さんに、施設を案内していただきました。
まず、乾燥施設の見学です。

「今日は、よろしく お願いします。」
「これが、ハトムギを選別する機械だよ。」

「はじめに、混じっている茎や葉を機械で取り除くよ。」
「うわー、茎がたくさん取れてる。」

「それから、実を機械で大・中・小に分けるよ。」

「こんなに、たくさん だめな実になるの?」
「大体6割が合格で、4割ははじかれるけれど、これも売れるんだよ。」
「こんなに、きれいな色の実でも合格にならないの?」
「白い実でも、ちゃんと重くて実が入っている物もあるんだよ。」
たくさんある、はじかれた実もとてもきれいで、売れると聞いて
みんな一安心です。
栽培する苦労が分かっている子供たち。
「もったいない、もったいない。」「よかったね。」

乾燥機は、全部で十台あって、工場の中は大きな音がしています。


「乾燥済みは、どちら?」「色がちがう!」
「こい茶色の方が、乾燥済み?」「そうだよ!」「やっぱり!」
乾燥させた実は、20kgずつ袋詰めされます。
そして、乾燥後ハトムギ茶やパウダーに加工する物は、別の建物に運ばれます。

ガスばいせんき、何と500万円くらいする機械です。

焙煎後、冷ます機械です。

ハイブリッド焙煎機です。ガス焙煎機と違って、焦げた実が出ません。
「この機械の値段は?」「七百万円くらい?」「一千万円くらい?」
「正解は、約二千万円!」
「すごいね!高い機械が、たくさんあるね!」
焙煎後、粉砕したての実からは、とてもいい香りがします。

ハトムギの実を加工する順番に並べた物と製品を見せていただきました。


「これがお茶になるものだよ。」
「ハトムギせんべいも、おいしいよね。」
「パウダーは、いぼによく効くヨクイニンという成分が含まれる漢方薬なんだよ。
氷見産のハトムギのエキスは、この肌〇精という化粧水に使われているよ。」
焙煎後、粉砕した物をティーバッグに入れると、ハトムギ茶ができます。
また、パウダーやエキスを入れた化粧品やせんべいなどもあります。
パウダーにする機械は、こんな感じです。


ハトムギ農家さんに、1kgにつき六百円で買い上げ、
業者さんに三百円で売っていると聞き、?(疑問)でいっぱいになる子供たち。

「損だよ。どうやって、もうけを出しているの?」
「大学などの研究機関と協力してハトムギ製品を開発して、
それを売ることによって、もうけているんだよ。」
いろいろな加工品を見たことを思い出して納得顔の子供たち。
先生「売り上げが多い製品、一番人気の製品は、何ですか。」
「それは、何だと思う?」
「ハトムギ茶?」「ハトムギせんべい?」
「売り上げ、第一位は・・・ペットボトルのハトムギ茶です!」
「ほお~。」
売上額やもうけを聞いて、
「ぼく、ハトムギ農家になろうかな。」
詳しいお話をうかがって、ハトムギ農家さんと農協さん、
いろいろな会社や大学等とのつながりが分かってきました。
これから見学で学んだことを新聞等にまとめたり、
ハトムギの加工体験をしたりする予定です。