校歌

氷見市立十二町小学校 校歌

作詞 多胡 羊歯
一、
川さかのぼり また戻る
緑のかわせみ言いました
遠い万葉の歌枕
立山連峰 東に
二上の山 南に
有磯の海にあかねさし
朝もやはれて あざやかに
若い力がみなぎると
ああ われら
われらの十二町小学校

二、
川さかのぼり また戻る
緑のかわせみ言いました
万尾川下は十二町潟
布施湖のかげとどめてる
師父の教えを身にうけて
素直で強く美しく
鬼蓮のごと 松のごと
やがて世界に雄飛すと
ああ われら
われらの十二町小学校

校歌に歌い込まれた願い

本校の校区には、かつて「布勢の水海(ふせのみずうみ)」という大きな湖が広がり、万葉の歌人、大伴家持がたびたび訪れて舟を浮かべ詠歌した。その名残が校歌に歌われている十二町潟で、当時の面影を残している。また、十二町潟はオニバスの発生地として天然記念物に指定されており、冬には白鳥も飛来する。近年、校歌にもある万尾川で天然記念物であり、「絶滅危惧ⅠA類」に指定されている淡水魚イタセンパラの生息が確認されるなど、校区には水環境を中心とした豊かな自然が残されている。
校歌は、子どもたちが長い歴史と豊かな自然に恵まれた地域を愛し、たくましく成長してほしいという願いを込めて、昭和49年の百周年記念に制定された。