4月に牛乳パックのポットに種まきをし、5月に畑に植え直して支柱を立て、
今まで、水やりの世話と観察を続けてきたヘチマ。
今日、みんなで見に行くと、つるが大きく伸び、黄色い花もちらほらと咲いていました。
「あっ、花が咲いてる!」「すごく大きくなってる。」
「先生、私のつるがとなりのつるとからまって、もう取れません。すごいです!」
と歓声が畑に響きました。子供たちは、大きくなったヘチマに夢中です。


観察していると、一人の子供が質問してきました。
「先生、たくさんつぼみがあるんですが、ヘチマの実はどこに付くんですか?」
「とてもいい質問ですね。さて、どこに付くと思いますか?」
すると、別の子供が、「たまねぎみたいなつぼみの所じゃない?」と予想しました。
そこで、この疑問をみんなに考えてもらうことにしました。
「みなさん、よく観察したら、つぼみが2種類あることが分かると思います。さあ、探してみましょう。」
すると、全員で、つぼみの大捜索が始まりました。
「あっ、これじゃない?たまねぎみたいなつぼみじゃなくて、きのこみたいな形のものがあるよ。」
「あっ、本当だ!」「これがヘチマになるのかな。」


子供たちの発想っておもしろいですね。
ヘチマのつぼみを「たまねぎ型(雄花)」「きのこ型(雌花)」と区別していました。
「みなさん、よく見つけましたね。この、きのこのような形の花の所にヘチマの実がなるんですよ。」
「へえ~、これがヘチマになるんだ。」
すると、また別の子供が、疑問をつぶやきました。
「じゃあ、このたまねぎ型のつぼみは、なんの意味があるんだろう?」
すばらしい疑問です! 子供たちの発想、疑問の柔軟さに驚かされます。
この疑問が、5年生の学習内容の「おしべ、めしべ、受粉」につながっていきます。
観察の後は、草むしりをして畑をきれいにしました。

その後、教室へ戻って、学習のまとめをしました。みんな真剣にノートを書いています。


ヘチマを観察するときには、自由な発想で活発に活動し、
ノートを書くときには、静かに集中している4年生。
学習のメリハリがきいていて、とても素敵です。